2020年01月15日

ミクニ伊豆高原

今日は、弊社で構造設計をしたフレンチレストランを紹介します。建築設計は隈研吾氏、料理のプロデュースは「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ三國氏ということで、両者のコラボレーションはまさに「建ものと食もの」といえます。昨年2019年秋にオープンしたということで、11月に事務所全員で内覧を兼ねてランチを食べに伺いました。


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建 築: 隈研吾建築都市設計事務所
構 造: 小西泰孝建築構造設計

伊豆高原駅の目の前、徒歩1分の好立地にあり、見渡しの良い崖の上に建っています。建築については、細い鉄骨がスラブおよび屋根を支えており、懸造のような浮遊感があります。屋根は、55x600の薄い木梁を相欠きで重ねて大スパンを成立させています。斜め格子として面剛性を確保しているため、構造用合板がなく空が見えて軽快な印象でした。


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客席やテラスは海側の景観を取り込むように、100角の柱とH-100x100で構成されたフィーレンディール梁で屋根を支えており内部空間は開放的です(この日はまさに秋晴れといった最高の天気でした!)。

さて、肝心の料理については、3種類のコースが選べ、どれも相模湾、伊豆など地元の食材を中心とした「地中海」を感じる料理が揃っています。


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コース料理の中で一番地中海を感じたのは「伊豆のサザエ、韓国産のエゾアワビのコンカッセ、肝バターソース」です。コンカッセというのはみじん切りという意味です。サザエとアワビ、野菜それぞれの触感が楽しく、オリーブ、アンチョビがベースのペーストととても合います。サザエも見た目で地中海の気分を高めてくれます。


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メインの静岡和牛ロースのロティとわさびソース、ねぎとむらさき大根

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モッツアレラ・ゴルゴンゾーラチーズのテリーヌを食べるときに、ソムリエの方に貴腐ワインを薦めて頂きました。貴腐ワインを初めて飲んだので極甘口の味わいに驚きましたが、チーズとのマリアージュは個人的に新しい味の発見でした。

そのほか様々な料理を美味しくいただきましたが、伊豆大島と海を一望しながらのフレンチフルコースの食体験はなかなか他のレストランで味わえない至福の時間で、食事を楽しむ間にもゆっくりと風景が移ろうのを感じました。今回はランチでしたが、毎度訪れる時間、天候が変わるたび、料理を通して季節を感じることができると思います。1月中は休業しているので、2月から営業を再開した際はまた繊細な味を堪能しに訪れたいなと思っています。

伊豆高原駅は東京から伊豆急行線で直通です。「スーパービュー踊り子」は3月上旬でラストラン、その後「サフィール踊り子」が運行をするそうです。伊東や下田に観光がてら寄ってみてはいかがでしょうか。(TM)
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2020年01月05日

いよいよ2020年に

今年はいよいよ東京オリンピックが開催されます。オリンピックはアスリートにとって4年に1度の祭典ですが、建築界にとっても4年に1度の大イベントです。新たに創られるオリンピック施設は、その時代の技術力や造形力が存分に発揮され、多くの名作が生まれています。2020年はどんなオリンピックとして歴史に刻まれるか、競技も建築も楽しみです。

今年はプロポーザルで最優秀となった建築がいくつか竣工します。海外プロジェクトも竣工します。今年も用途、規模、国内外問わず、さまざまな構造設計に取り組んでいきたいと思っています。

採用することが多い構造種別をときどき尋ねられるのですが、当事務所のこれまで実績としては、大まかにRC造系30%、S造系30%、木造系30%、その他(アルミ、石、新素材等)10%です。特に意識をしている訳ではないのですが、目指す建築に対して最適な構造種別・構造形式は何かと考えた結果、自然とこのような割合となっています。万遍なくいろいろな構造材料を扱うことができているのは理想でもあります。構造種別・構造形式問わず、お気軽にご相談頂ければ幸いです。

年始の写真は、いつも「食もの」ですが、今年はターコイズブルーのフィリピンの海をお届けします。


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このブログも気ままに書き綴っていきたいと思いますので、1年間どうぞよろしくお願い致します。
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