前回、オンライン打合せのメリットについてお話しをしましたが、今回はその逆の話をします。これまでオンライン打合せをやってきて多くのメリットを感じています。しかし、対面打合せと全く同じレベルでのコミュニケーションが可能か言うと、そうではありません。やはり対面でないと伝わらないことはあります。
例えば、模型や素材(材料)を前にしての打合せは、当然、対面打合せに軍配が上がります。所内コミュニケーションも同様で、今はメンバー全員がオフィスに集まる日を週に1回、必ず設けています。どんなにオンラインによるコミュニケーションが発達しても、目と目を合わせる対面によるコミュニケーションに勝るものはありません。
そして「雑談」を行えるのも対面打合せの良いところです。「雑談」はオンラインでもできないことはないのですが、オンラインだとどうしても本題のみで終わってしまいます。また、打合せ後の飲食を共にした「雑談」も、実は非常に貴重な時間であったということを、会食を控えるようになって、改めて感じるようになりました。
建築家との打合せは、常に真剣勝負で臨むわけですが、その後の飲食を共にした「雑談」では、緊張感も解け、日頃の建築への向き合い方、建築以外で日頃感じていること、趣味のことなど、アルコールも少し入りラフに話しをすることで、相互理解が深まり、プロジェクトに向けて共有できることが増えます。現在の新型コロナウイルス感染症の状況では、飲食を共にできるようになるまでは、まだだいぶ時間がかかりそうですが、打合せ後の「雑談」にも是非お付き合い頂ければ幸いです。
感染拡大防止のため「致し方なく在宅勤務」「致し方なくオンライン打合せ」となるのではなく、これを機に今まで以上に成果が上がる働き方がないか、引き続きメンバー全員で考えていきたいと思います。
2021年04月05日
(その3)フェイス・トゥ・フェイスの重要性
posted by KSE at 00:00